味香来で「スタミナ焼きそば+半ライス」
今日は5月30日、梅雨入り前の一年で一番良い季節である。
朝から10キロ程度のジョギングで腹はペコペコである。
炭水化物補給を求めてやってきたのが三輪の「味香来」。以前ここで食べたスタミナ焼きそばの味を思い出したのである。
後ろの3台停めるのがやっとの狭い駐車場に苦労して車を停め、店内へ突入。
まだお昼前であったが、すでに座敷には二人連れのおばあちゃんと、カウンターには初老の男性が二人座っている。近所の住民に愛されているのが伝わってくる。
ズラーッと壁に並んだメニューに思わず目を奪われるが、今日は予め決めていたスタミナ焼きそば(¥800)と小ライス(¥150)をオーダー。
初老の夫婦で切り盛りしている店で、小柄なご主人ながら鍋振りは豪快である。
それにしてもこの店の居心地の良さといったらない。昭和のまま時が止まったような店内だが、隅々まで掃除が行き届いている。漫画のチョイスも渋い。唯一、奥の壁にかけられた大画面の液晶テレビが現代的である。
前回来た時、カウンターで昼間からビールをおいしそうに飲んでいるおじさんを見て、羨ましく思ったものである。ここで餃子とビールを味わいながらテレビを見て、締めにタンメンを食べて帰るなんて、最高の休日ではないか。
7〜8分でお盆に乗ったスタミナソース焼きそば+小ライスが到着。
ワンプレートに、目玉焼きの載った焼きそば・唐揚げ・千切りキャベツ・デザートのオレンジが盛り付けられている。小皿に漬物、味噌汁も付いている。
そうきたらやっぱりご飯が欲しいなということで別注文したという次第である。
蛇足ではあるが、焼きそばの載った皿が実家にあるのと全く同じものであることに気づき、なんとも言えない懐かしさが込み上げた。
目玉焼きが実に美しい。目玉焼きをきれいに作るのって結構難しいものである。ここまできれいだと、もう「作品」と呼ばないと失礼なのではないかとさえ思う。
作品の黄身を恭しく崩し、焼きそばに絡めて口に運ぶ。
甘み控えめの液体ソースが強く蒸された中太麺にしっかり絡みついている。言ってみればたかが焼きそばではあるのだが、家庭で作った焼きそばとは違う、大火力であおられたちょっと油の焦げた香りがついていて、これは長年鍋振り一筋でやってきた親父さんでなければ出せない味である。
思わずビールを注文しそうになったのだが、車できたことを思い出し、すんでのところで押しとどめたのであった。
次に唐揚げである。しっかりと下味の付いた竜田揚げである。噛み締めると肉汁が溢れ出すジューシーな仕上がりである。
ここですかさずご飯を口に運ぶ。やっぱりご飯を頼んでよかった!
お会計をしたら、手作りの50円引き券をもらった。また来ますとも!