【長野市】おかね食堂で「日替わりAセット」

長野市中心部から北東へ車で20分ほど行ったところにある柳原。千曲川からも近い、畑と住宅が半々くらいの長閑な地域である。

大きめの通りからちょっと入った住宅地にあるのがここ「おかね食堂」。

地元テレビでも度々紹介される人気店である。昨年の千曲川の洪水の被害を辛うじて免れた。

今日は土曜日だが、土曜日でも日替わりがやっているのが嬉しい。

店内は8人ほど座れるカウンターと、小上がりには4人がけの座卓が4卓である。

愛想のいいお父さんとお母さんが出迎えてくれる。コンロの前で大きい体で一所懸命鍋を振っているのは息子である。前にテレビで紹介されていた。

カウンターの中央に陣取り、「Aセット!」と注文。

カウンターでは初老の二人連れの男性客、仕事中と思わしき作業着を着た男性客、そして若い女性客。

小上がりにも作業着の二人連れの客がいる。

店の奥には大型テレビでバラエティ番組を流している。居心地が良い。週末ならではのゆっくりした時間が流れている。

ラーメンスープはかなり醤油の色が濃い。具は小ぶりなバラチャーシュー・メンマ・ほうれん草・ナルト・海苔。長ネギのみじん切りの他に、小口ネギがトッピングされているのが芸が細かい。ナルトの赤が効いており好ましいビジュアルだ。

麺は中太のストレート麺。早速啜り込む。

見た目ほどしょっぱくも醤油くさくもない。一口目のパンチは弱めだが、後からじわっと来る素朴なガラの旨味がある。生姜の風味がきいているが、あれこれ入れずに化学調味料にも頼っていない安心して飲み干せるスープだ。盛りはかなり控えめだ。麺200Gくらいかと思う。ミニ丼と合わせて丁度良いくらいである。

豚生姜焼き丼は柔らかい豚肉と玉ねぎがこちらも上品な味付けでご飯の上に鎮座している。

小皿のきゅうりの自家製漬物と、新鮮な柿が2切れ、この柿が嬉しかった。今日も相変わらず暑いが、もうすぐ秋だなあとしみじみしてしまう。

味のパンチは弱めであるが、それゆえ飽きることなく週に何度でも通える。店内の居心地の良さと相まって、多くの常連客に愛されているのもよくわかる。

それにしても両親と息子の3人の息がぴったりで、仲が良さそうである。息子はまだ若いが、お嫁さんを迎えたらこの店も安泰で、両親も常連客も安心であろう、などと余計なことを考えながら店を後にした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。