【長野市】秋山食堂で「冷やし中華つけ麺」

見かけによらず(?)器用なマスターが作る独創的なつけ冷やし中華

日曜日だが、朝から雨が降ったり止んだりである。雨の間隙を突いてジョギングに出ようと試みるが、出ようとするとまた雨が降ってきて断念。走り終えて腹ペコで大盛りを食べる楽しみは今日はお預けである。

さて昼飯はどうしよう。ふと頭に浮かんだのが秋山食堂である。日曜日だから休みかな、もし休みなら近くのいちぶんに行こうと考えながら車を走らせる。店に近づくと青いのれんがかかっている。やってた。ラッキー。

店の扉を開けようとするとずいぶん賑やかだ。おじさんたちが真ん中のテーブルで昼から宴会だ。今日は遠慮しておくかと車に戻ろうとすると、店の中からお姉さんがこちらに駆け寄って来て、「大丈夫ですからどうぞいらっしゃい」と声をかけてくれた。これは帰るわけには行くまい。

カウンターの隅っこに座る。先程のお姉さんが水を持ってきてくれる。新入りさんか、もしかするとマスターの娘さんかな。それなら亡くなったホール担当の弟さんも安心だろう。

今日は走っていないので軽めのものを頼もうとカウンター正面に貼られた手書きのメニューを見ると、「冷やし中華つけ麺」というのが目に入った。冷やし中華なのか、つけ麺の冷たいやつなのか、いまいちわからなかったがお姉さんに注文してみた。ここの楽しみは来るたびに新しく独創的なメニューが加わり、しかもそれのどれもが美味いというところである。ここのマスターは見かけによらず(失礼)、実に器用なのである。

後ろのテーブルのお父さんたちは誠に盛り上がっている。日曜日の昼からここで酒を飲みながら美味いものを食べられたらそりゃ盛り上がるだろう。実に羨ましい。

10分弱で、マスターのよく通る声で「お待ちどうさま〜」の声と共に到着。

レタスの下には丸ごとの茹で卵。

つけだれはまさに冷やし中華のそれである。最初からかけてしまえば良いのに、と思われるかもしれないが、つけにすることで味の濃い部分と薄い部分のコントラストが出来る。かけるタイプの冷やし中華は終盤どうしても麺が甘酸っぱいタレを吸ってしまい飽きが来るが、つけタイプだとそれがない。これはいいアイデアだ。やるな〜マスター。

レタスの下に隠れているが、具材はゆで卵の他にキュウリ・クラゲ・細切りのチャーシュー・ナルトが入っている。トッピングの細切り生姜が良いアクセントだ。

冷やし中華ではあったが久々に秋山食堂の中華麺とチャーシューが食べられたのは感激だ。しばらくお休みしている、あの煮干しの効いたラーメンを再び食べることが出来るのではないかと勝手に期待してしまう。

途中で気づいたのだが、お姉さんは正式な従業員ではなく、常連のお客さんらしい。一通り給仕を終えると子供と一緒に唐揚げ定食を食べていた。恐らく宴会が入ると聞いて、マスターの手伝いをしてくれていたと思われる。誠にお世話になりました。ありがとうございます。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。