浜一食堂で「焼き肉ライス」
2020年も最後の土曜日となった。今年始めたこのブログもお陰様で65記事目だ。記念すべき2020年最後の土曜日の訪問店は、
篠ノ井の「浜一食堂」。「篠ノ井に名店あり」、というのが僕の持論だが、こんな店があるのをつい最近まで知らなかった。
土曜日の12時ちょっと前、店の隣の駐車スペースに車を停め、店に入るとすでに二人の初老の男性客が。
たまたま店員が客席にいないタイミングに入店してしまい、僕を見た男性客の一人が「いらっしゃい」と声をかけてくれた。どうやら常連客らしい。
店内は土間に大きめのテーブルが2つ。奥には小上がりもある。一人客は相席前提のようだ。僕にいらっしゃいと声をかけてくれたおじさんと一緒のテーブルに座る。
メニューの数は少ないが、一番高いカツライスでも¥1,000以内で収まるのが高ポイントだ。
お茶を持ってきてくれた割烹着姿のお母さんに「焼き肉ライス」を注文。
僕の席のすぐ隣の本棚にあった「ゴルゴ13」を読む。ゴルゴ13って改めて読むと実に面白い。
ゴルゴに夢中になっているところ、5分強で到着。ご飯は大盛りがデフォルトのようだ。
焼肉は豚コマ肉とタマネギ、ブナシメジ。大盛りのご飯と見合う量である。ちょっと生姜の風味が効いたおろしダレは既製品と思われるが、ちょうど良い味付けである。付け合わせの野菜が千キャベツの下にレタスと、茹でたブロッコリーが添えられているのが嬉しい。野菜にもちゃんと胡麻ドレッシングがかかっている。そしてデザートにはウサギのリンゴ。言うことなしである。
このスープが謎で、最初はラーメンのスープかと思ったが、鶏や豚といった畜肉の風味はしない。鰹の風味のみでそばつゆの味なのである。しかしメニューにそばうどんはない。玉子丼親子丼用のつゆであろうか。
大盛りのご飯はちょっと柔らかめの炊き上がりであるが、ツヤツヤと甘くとても美味しかった。
食べ終えてさあ帰ろうかというタイミングで、小さな子供を連れた家族が入店してきた。やはり良店というのは世代を超えてちゃんと愛されるのだ。
地元の人にこれまでも長いこと愛されてきたであろうこの店、出来る限り長く続けて欲しいと願って、店を後にした。