【長野市】秋山食堂で「Cセット(とりかつ・ラーメン・ライス」

このブログも2年目となったが、思い起こせば一番最初に記事にしたのが「秋山食堂」であった。あの頃は画像の情報量も少なく、撮り方も下手くそで(今でも大して上達したわけではないが)今見返しても恥ずかしい限りだが、それでも記念すべき第1号投稿である。

昨年秋に通りかかったら、「しばらく休みます」の張り紙があるのを見つけて、体調でも崩したのかと心配していたが、程なく再開したようである。良かった。

しかし連休最終日の昼時としては空いている。中央のテーブルに二人づれ、座敷にお一人客が2名だけである。やはり新型コロナの影響だろうか。小さい店ゆえ、他の客と距離を空けるのはちょっと難しいので、ちょうど良いと言えば良いのだが。

ここにくるとメニューを決めるのに本当に迷う。ホール係の弟の方が僕の横で注文をじっと待っており、焦ってしまう。短冊のメニューで最初にピントがあった「Cセット(とりかつ・ラーメン・ライス(¥850)」をオーダー。

カウンターからは兄が調理している厨房が丸見えなのだが、ちゃんと生の鶏胸肉にパン粉をつけるところから始めている。ここは全部手作りなのだ。

5分ほどで到着。投稿第一号のチャーシュウエッグ丼が予想以上のボリュームで悪戦苦闘した記憶があったが、今日はほどほどの量でホッとする。

一見何の変哲もないごく普通のラーメン。

しかし、見た目とは裏腹に結構個性の強いラーメンである。豚鶏ベースの脂多めでまろやかな口当たりなのだが、煮干しとサバ節の風味も際立つスープなのである。これは美味い。麺は若干細めで弱目のウェーブがかかっており、食感は柔らかめである。

揚げたてのチキンカツは衣はサクッと、胸肉は火の通り加減も程よくしっとり柔らかい。

不思議なもので、ここは腹一杯食べても胃がもたれない。ラーメン一杯食べると体がだるくなるようなラーメン屋もあるが、ここは味付けも濃すぎず、うまみ調味料に頼りすぎず、ちゃんと最初から手作りだからだろうか。

こちらの兄弟も結構なお年で、後継者もいなさそうだが、一日も長く長野市民の腹を満たしてほしい。兄貴の方のよく通る声で「ありがとうございました〜またどうぞ」と送られて、店を後にした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。