御食事処山どりで「七ツ鉢丼」
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どんより曇った週末。世の中は相変わらずコロナウィルスの暗い話題で持ちきりだ。気持ちもスカッとしないが、せめて美味いものでも食べよう。美味い飯こそ元気の根源だ。
今日やって来たのは、中野市。
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地元の人気店、「山どり」である。
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お昼ちょっと過ぎに到着したが、さすが人気店、この状況下でも結構混んでいる。テーブル席が5卓、座敷席が4卓あるが、2卓殺して十分なディスタンスを確保している。9卓のうち2卓使えないのでは回転は悪くなるが、それだけ感染対策への意識が高いのだろう。そんな中、カウンターがないので一人客でも1テーブル占拠してしまい気の弱い僕は恐縮してしまう。
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ホール係のおばちゃんは一人で忙しそうに立ち回っている。この広さで一人で全て対応するのは大変だろう。座ってから少し遅れて「お水遅れてごめんなさいね」とグラスとポットに入った水を持ってきてくれた。今日は何を注文するかは決めてきたのである。ここの人気メニューだという「七ツ鉢丼」(税別¥950)を注文。
注文してから5分ほど、ちょっとトイレに立って戻ってきたらもう到着していた。
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こりゃ美しい丼だなあ。
ラーメン丼の上には小ぶりなトンカツと2切れの唐揚げが乗せられている。瑞々しい千切りキャベツの上には赤大根の千切り、シメジ、色付きレンコン、紅生姜、デザートのうさぎのリンゴまで配置されておりされており、実に色彩のバランスが良い。
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トンカツは100Gくらいだろうか、ソースをかけられ飯の上に載せられても薄めの衣のパリッとした食感が残っている。ちゃんとした手作りだ。
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唐揚げもカリッとした衣で、醤油味の下味がしっかりついているが、ソースで味付けされたご飯とのバランスも絶妙だ。
キャベツの部分は下はご飯ではなく、下までキャベツで野菜をたっぷり摂ることができる。玉ねぎの辛味が聞いたドレッシングが美味い。意外とヘルシーな丼だ。
ソース味のトンカツを一口かじり、次に唐揚げを一口かじり、キャベツを貪って飯をかき込む。次第に丼の中の見た目は残飯感が出てくるのがこの手のメニューの悩ましいところだが、少なくとも味に関してはそれぞれが絶妙なバランスで一つの丼としてちゃんと完成している。
彦摩呂風に言えば「小宇宙や〜!」である。
いや〜満足した。他のテーブルでは唐揚げ定食を注文している人も多かった。価格帯は若干高めだが、人気の理由がよくわかる店だ。
外は相変わらずのどんより雲だが、綺麗で美味いどんぶりのお陰で、気持ちは晴れて店を後にした。