【長野市】翁そばで「ラーメンとカツ丼セット」

翁そばの外観の画像

レトロ団地の片隅のレトロな蕎麦屋であえてラーメンを注文してみたら

ほぼ一年ぶりの訪問となる「翁そば」。一年前に来た時もこんな雪の中だったなと懐かしく思い出す。それにしても渋い外観ではないか。それでいて荒んだ印象は受けない。あくまで凛とした佇まいである。

日曜日のちょうどお昼、ガラガラと引き戸を開ける。

おお、一年前のままだなあ、年季は入っているが床は掃き清められ、店内も掃除が行き届いていて何とも清々しい。僕が一番乗りだ。

まだ誰もいない客席だが、ストーブできちんと温められ、客を迎える準備がされている。ご夫婦の気遣いが伝わってくる。奥さんに「よく降りますね」と声をかけたら「雪の中わざわざ来てくれてありがとうございます」と暖かい言葉をもらった。

前回はミニカツ丼とかけそばのセットを頂き、とても美味しく頂いた。その時気になっていたのが、「ラーメンのセットもご用意できます」の文字。果たしてそば屋のラーメンとはいかがなものであろうか。ということで今日はミニカツ丼とラーメンのセットを注文した。

10分弱で到着したのは、

こちら。全体的に茶色がかった素朴な見た目ながら実に美味しそうではないか。

早速ラーメンから啜ってみる。うむ、手打ちと思われる中太のストレート麺は柔らかめながら中心部にはちゃんと歯ごたえがあり、そばに近い食感だ。

スープも控えめなガラの旨味の他に、鰹と昆布の旨味を確かに感じる。そこにキリッとした醤油の味付け。これはまさに蕎麦屋の作ったラーメンだ。美味い。

カツ丼は甘さ控えめ醤油強めでこれもまたこの店にあっており相変わらず美味い。

この店で嬉しいのが添えられた手作りの惣菜と漬物である。じんわりと優しく胃に染みるような美味しさだ。

いや今日も本当に美味しかった。

最近の人気の店に比べれば素朴な味付けなのだろうが、それが良い。ガツンとくる旨味や濃い味付けは確かに一口目のインパクトはあるが、途中で飽きるし喉が乾いて体が疲れる気がする。それに比べたらこの店の味の優しさはどうだ。

帰りぎわも奥さんに丁重に見送られ、腹も心も満足して店を後にした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。