柳屋食堂で「広東麺」
午前中、健康診断で長野中央病院に行った。新型コロナ対策で物々しい雰囲気である。院内は閑散としているのではと予想して行ったが、待合室には多くの人々が集まっていた。
11時過ぎに病院を出た。朝食抜きの胃袋にバリウムを流し込んだだけだ。早くまともな食べ物が食べたい。というわけでやって来たのは赤いテント看板が気になっていたここ、「柳屋」。
11時半過ぎの訪問とあって一番乗りだ。カウンターに座る。
街中華らしい魅力的なメニューラインナップ。外は雪が舞う寒い日、体を胃袋から温めたい時は「広東麺」である。焼きそば以外の麺類は大盛り無料が嬉しい。当然大盛りで注文する。
5分程度で到着。
麺は少し細めのウェーブがかかった加水麺。もちっとした食感だ。
スープは豚ガラのコクのあるスープ。
熱々のあんかけの具は豚肉・白菜・人参・もやし・たけのこ・キクラゲ。野菜を強火で炒めた際の油が炙られた香りが良いアクセントとなっている。しかし、調理中野菜を炒める音は聞こえてこなかった。恐らくこちらの一番の人気メニューの「うまに焼きそば」と共通のあんかけ用の野菜は予め炒められてあり、スピーディーに提供出来るように準備されているものと思われる。それでもそれぞれの具材はちょうど良い歯応えを残している。
口の中を少々火傷しそうになりながらハフハフ食べるのが広東麺の醍醐味だ。
この店のネット上のレビューを見てみると、奥さんの接客態度についての書き込みがいくつか見られた。確かにうんとフレンドリーではなかったが、少なくとも「もう来ないぞ」と目くじらを立てるほどではない。
世の中には「奥さんが無愛想だけど安くて美味かった」という人と、「確かに味は美味かったけど奥さんが無愛想なせいで不味く感じた」という人がいる。僕はどちらかというと前者であるし、これだか長く店を続けてこられたというのは、僕と同じ様な客に支えられてきたのではないだろうか。
少なくとも¥700の広東麺がとても美味かった。これは紛れもない事実だ。