ニューフライパンで「タマスパ」
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久々の晴れの週末。気温はぐんぐん上がり、真冬の恰好だと汗ばむくらいだ。
今日はドライブがてら東御市までやってきた。お目当てはここ、
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国道18号線沿いの「フライパン」。Google Mapをはじめとするネット上では「ニューフライパン」と表記されている。これは千曲の18号線沿いにも「フライパン」という洋食店があるため、区別のために分けられていると推測する。
看板のフォントが歴史を感じさせる。が、店内は古さを感じさせない。小綺麗である。全てテーブル席であるが、一番奥が壁に向かった二人席のテーブルとなっており、そこに陣取る。
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どれも大変に魅力的なメニューラインナップである。初回の今日はこのブログの趣旨に沿って¥1,000以内で様子を見ることとする。ナポリタンとさんざん迷った挙句、「タマスパ」(税込¥800)を注文した。僕の席の斜め前の出窓に置かれていた加湿器の調子が悪く、店の奥さんが来るたびに加湿器を揺すったりして、その時は再び蒸気を出すのだが、奥さんが去った途端た途端また止まってしまう。それがおかしい。
僕の直後に入って来た隣のテーブルのカキフライよりも遅れること、およそ15分で到着。奥さんは再び加湿器を揺すって去って行った。
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おお、期待した通りのノスタルジックなスパゲッティ(あえてスパゲッティと呼ぶ)だ。ラーメン丼ほどの器にこんもりと盛られている。普通のレストランのパスタの2倍ほどの量だ。
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アルデンテ、という概念が日本に入ってくる前の時代の茹でおきの柔らかい麺が、卵・タマネギ・ピーマン・マッシュルームと一緒に炒められている。味付けは塩コショウベースで顆粒コンソメで旨味を補っている。
ポイントが卵は溶き卵を炒めたのではなく、目玉焼きを崩してあることだ。これによって白身のプルプルの部分と、黄身の濃厚な部分がはっきり分かれており、口に入れるたびに変化に富むのがいい。粉チーズをこれでもかと振りかけゾゾゾと啜る。繊細さはないが、子供の頃どこかでこんなスパゲッティを食べたような記憶を思い起こさせる、初めてなのに懐かしさがこみ上げる味だ。
しかし、流石に終盤は飽きてきた。テーブルのタバスコやコショウを振りかけなんとか完食。
これは忘れる頃にまた無性に食べたくなるやつだ。それと気づいたのがカキフライを注文する客が実に多いことだ。僕の隣の家族連れも三人中二人が頼んでいたし、後ろのテーブルに一人で来た常連らしいおじさんもカキフライを頼んでいた。これは春が来る前にもう一度カキフライを食べに来なくてはならないな。