十萬石・高田店で「肉うどん」
あけましておめでとうございます
このような稚ブログですが、今年も美味くて安い店を探してご紹介していきたいと思うので宜しくお願い申し上げます。
さて、新年一発目の訪問はこちら、
うどん専門店の「十萬石 高田店」。年明けから長野は冷え込みが厳しく、今朝もマイナス5度まで下がった。エアコンだけでは体が温まらず、胃袋から温めたいとやって来た。初訪問ではあるが、いつも昼時は車が一杯で気になっていたのである。
入り口周辺がごちゃごちゃしている。子供用の自動車なんかも埃をかぶって積み上げられており、ちょっと入るのに躊躇してしまう。しかしもう来てしまったのだからと思い切って入店してみる。
お姉さんに「お好きな席へどうぞ」、と言われ窓際の四人掛けのテーブル席に腰を下ろす。カウンターはないようだ。
広めの店内。店内は少々ごちゃごちゃしているが決して不潔ではない。有名人のサインが多く飾ってある。
麺類はほぼうどんだけであるが、メニューの最後に冷麺があるのが謎だ。うどんのバリエーションが豊富だ。丼物とミニうどんのセットもある。写真撮り損ねたがうどんなしの定食もあるようだ。
お姉さんに「肉うどん(税込¥864)」をオーダー。
隣の席では両親と大学生と思われる息子の三人が座っている。どうやら正月休みで下宿している息子が長野に帰って来ているらしい。ちょっとぎこちない会話が微笑ましい。
5分ほどで鉄鍋に入り、もうもうと湯気を上げながら到着。
もちもち歯応えのある、小麦粉の味が強い関東風の田舎うどんだ。手打ちのうどんはところどころねじれ、すすった時にうどんがブルブル暴れるのを唇で感じるのが楽しい。
つゆは醤油濃いめ、鰹の風味は控えめだがごぼうや白菜といった野菜の旨味が染み出している田舎風。東北関東育ちの僕には馴染みのある味わいだ。
松代の「麺味座(めんみくら)」とはうどんもだしも対照的だ。あちらは都会的で上品な上方の味、こちらは北関東風の素朴で力強い味である。
うどんの量が多い。普通盛りでも通常の1.5倍はあり、かなり腹一杯になる。食が細い方用にうどん小盛り(¥100引き)と言うのもある。実際、熟年の女性客には店員のお姉さんが「小盛りが普通の量になりますけど」と案内していた。一方うどんの量と比べて肉の量は若干物足りなく感じたが、価格を考えれば文句は言えまい。
シンプルこの上ない伝票。思わず、肉の文字の下に目と口を描いてキン肉マンにしたい衝動に駆られる。
いやいや味もボリュームも満足。体もすっかり暖まった。体が冷えてなおかつ腹ペコの日はまた来てみよう。
入り口周辺を綺麗にしておけば、絶対商売運がさらに上がるのになあ、と余計なお節介を考えながら店を後にした。