えど屋で「あんかけラーメン」
熱い食べ物が好きだ。
舌が火傷するくらい熱々をフーフーしながら、汗と鼻水を垂らしながら食べるのが最高である。
これは決して冬に限ったことではなく、夏がまた最高である。夏の暑い日、クーラーの効いた店で熱々を食べてだらだら汗をかくと、まるでサウナに入った後のようにさっぱりする。
今日の昼飯はえど屋。混んでいたら遠慮しようと思っていたのだが、ちょうど店に到着したタイミングで3名の客が出てきた。
今日は4月としては肌寒い。熱いメニューをということで頼んだのが「あんかけラーメン」¥490。
調理はいつもと変わらず女将である。
注文から数分後、女将の「熱いから気をつけてね」の言葉と共にあんかけラーメンの丼がカウンターに置かれる。
モウモウと湯気が上がり、見るからに熱そうである。
具のメインはたっぷりのキャベツである。葉物はキャベツだけかと思いきや、白菜もある。
そこに人参・ピーマン・木耳・そして豚コマ肉が入っている。¥490としては、大サービスのボリュームである。
予想通り、相当熱い。熱いラーメンの上にこれまた熱々のあんかけで蓋をされているのだからそりゃ熱くて当然である。
フーフー言いながら少量づつ啜り込む。
味付けはあっさりしており、パンチはないがそれゆえに決して飽きることのない味である。
その熱さゆえ、麺は丼のなかで更に加熱され、柔らかくなっていく。早く食べなきゃと焦るが、その熱さがそれを阻む。まさにラーメンとの格闘である。
早々に汗と鼻水が垂れてくる。
その熱さゆえ、食べ終えるのに結構時間がかかったが、最後まで熱々だった。
安い・そこそこ美味い・ボリュームたっぷり、えど屋はまさに「僕らの街の社食」だ。
ヒリヒリした舌で、満足して店を後にした。