マルキン食堂で「もつ煮定食」
最近は暇さえあれば、Google Mapで長野市及び周辺の安くて美味い店探しに精を出している。
特に僕の好きな、ラーメンもあれば定食もあり、うどんもカレーもオムライスもあるというような大衆食堂が長野には未だに沢山残っている。長野市街を離れても駅周辺の集落内を探せば必ず一つは人気店があるという塩梅である。
今日来たのは中野にある「マルキン食堂」。
「マルキン」とは何だろうか。調べてみたらゴールデンボンバーのファンクラブの名前が「マルキン」なんだとか。店主がゴールデンボンバーの熱烈なファンなのだろうか。
結論としてはよく分からなかった。しかも「皿盛」って何だろうか。
まだ昼前であったこともあり、自分が一番乗りのようである。
店主だろうか、初老の男性がカウンターにカウンターに座ってテレビを見ていた。「そうぞテーブルへ」と言ってくれたが、一人なのでカウンターに座った。相変わらず僕の二つ隣のカウンターでテレビを見続けている。
厨房内にいた僕と同年代の男性は息子だろうか。そしてもう一人、店主の奥さんと思われる女性も厨房内でスタンバイしている。
メニューを開くと、おすすめが「もつ煮定食」と「ラーメン」である。
どちらにしようか迷ったが、今回は「もつ煮定食(¥600)」をオーダー。
5分程度で到着。¥600にしては充実した内容である。
肝心のもつ煮のボリュームも申し分ない。早速口に運ぶ。
美味い。
豚モツは臭みは全くなく、上品なあっさりとした味噌味でコンニャクと共に柔らかく煮込まれている。これはいくらでも食べられそうだし、ご飯以外にもビールでも、日本酒でも、焼酎でもなんでも合いそうだ
謎の揚げ物の小鉢。何かの天ぷらのようである。
噛んでみると、ジャガイモと赤ウィンナーの天ぷらであった。いずれも天ぷらのネタとしては珍しい食材である。恐らく開店前にまとめて揚げていると思われ、既に冷めていて特に美味い物でもないがなんだかホッとする。
他に長芋千切り、自家製のきゅうりの漬物、麩とエノキの味噌汁がついていてボリュームは十分、¥600としては大満足だ。
途中、ご近所さんと思われる初老の男性がやってきて、昼からサワーを飲んでいる。羨ましい。カウンターでテレビを見ていた爺さんも同じテーブルに移って何やら世間話をしている。
やはりこの手の店は地域の住民に長いこと愛される存在であるのだ。それでも、一見客の僕でも受け入れてくれる気さくさも合わせ持っている。
何度か通えば、「マルキン」とか「皿盛」の由来も聞くことが出来るようになるかもしれない。