【中野市】たかぎ屋で「チャーシューメン」

たかぎ屋の入口の画像

ローカル駅前の食堂で母から息子へ受け継がれる昭和の味のラーメン

雪がちらつく寒い土曜日、中野までやって来た。目的地は先日Google Mapで見つけた長電夜間瀬駅(なんて素敵な名前の駅であろうか)前にある実に味のあるここ、「たかぎ(多加技)屋」である。

どうですこの店構え。実にいいでしょう(若干散らかっているが)。嬉しくなって早速店内へ突撃。

店内は10人も入れば満席となりそうなコンパクトさ。4つのテーブルで構成されており、3つの3名掛けのテーブルと、中央のテーブルというかカウンターというか、真ん中のストーブを囲むように幅20cmほどのステンレスが口の字型に設られており、ここは冬場は特等席であろう。ここで常連と思われる中年男性がラーメンを啜っていた。下調べの情報ではおばあさんがやっている、とあったが、朴訥に接客してくれたのは僕よりちょっと年上くらいの男性である。息子であろうか。(後に頂いた情報でおばあちゃんは引退し、息子が跡を継いだとのこと)

これは安い。一番高いメニューでも¥700である。チャーシューメンも¥590だ。チャーシューメンを注文。

5分ほどで店の雰囲気にぴったりのチャーシューメンが運ばれてきた。これは美味そうだ。ネギ多めが嬉しい。

豚と鶏ガラの旨味がしっかり感じられるスープは醤油の色濃いめ、ネギの風味と相まってオーソドックスで実に美味い。麺の若干硬めの茹で加減が良い。この手の店でおばあちゃんがやっている店だと結構麺柔らかめの場合が多いのだが、そこは同年代の男性、好みが合う。チャーシューはモモ肉で、僕の一番好きなバラチャーシューのような柔らかさや甘みはないが、しっかりした噛み応えでこのラーメンには合っているように思う。

高齢の母親からこの店を引き継いだ息子が、この懐かしい味のラーメンをバランスを崩すことなくしっかり守ってくれていることに感激した。今時の複雑な旨味がガツンとくるような凝ったラーメンに慣れている若者にも是非訪れてもらいたい。絶対美味しいから。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。