【中野市】くまごろう食堂で「唐揚げ定食」

かつては目の前で寿司を握ってくれたロードサイドの食堂

4月中旬の日曜日、ランチにやってきたのは、中野市の「くまごろう食堂」。

街道に面した広い駐車場の奥にある、三角屋根が特徴的な2階建ての大きな建物。同じ敷地内にもう一軒食堂があり、長野市近郊でいくつか見られる「おいしい広場」の先駆け的存在かもしれない。

僕がこの店に興味を惹かれた大きな理由がある。道路ぎわに建てられている大きな看板には「定食・ラーメン」の他に「すし」と掲げられていることだ。およそ寿司を出すような店には見えないが、もし寿司があれば是非頼んでみたい。

入店してみると優しそうなお母さんが出迎えてくれた。広い店内だがテーブルが3つ、座敷に座卓が3つ、広い間隔を開けてポツポツと並べられている。4人がけのテーブルに座る。右のテーブルでは日曜日にもかかわらず近くの工場の従業員の皆さんがランチ中。お疲れ様です。左のテーブルでは僕よりちょっと年上くらいのお姉さんが一人で昼間から焼酎の一升瓶をテーブルに置いて料理をつまみながらチビチビやってらっしゃる。これは渋い。

店内でひときわ目につく立派な寿司のカウンター。今では雑然と物が置かれ、久しく使われていない様子だが、いまだに重厚な存在感を示している。残念ながら寿司はメニューにもなかった。しかし休日でもランチサービスがあるのが嬉しい。お母さんに唐揚げ定食(¥900)を注文。

若い女性が厨房で料理をしているのが見える。娘さんだろうか。

程なくして運ばれてきた唐揚げ定食。普通サイズの唐揚げ4つ、少量のポテトフライ、サラダ、漬物、味噌汁、ご飯。

何となく、結構な大盛りであることを期待していたのが、ボリューム感は乏しい。しかし唐揚げは手作りでカラリとジューシーに揚げられ美味しかった。ご飯も美味しい。しかし、あっという間に平らげてしまった。¥900の唐揚げ定食で唐揚げ4ヶはちょっと寂しい。

会計をしようとしたら店の親父さんが出てきたので、何年くらいやっているのかと尋ねたらもう45年になるのだという。寿司は親父さんが握っていたが、もう随分前に辞めてしまったらしい。

開店当時は車通りも今より格段に多かったと思われ、ラーメンも定食も寿司もあるこの食堂はきっと地元住民ならず、遠くからドライブで通りかかった人にも喜ばれたに違いない。店内もさぞかし活気があったことだろう。ここの寿司、食べてみたかったなあ。

ごちそうさまでした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。