【小川村】食堂大和で「あんかけラーメン」
接客も塩加減も優しい小川村のオアシス
今日は、長野市内にある自分の勤務先から、真西に50kmほど離れた白馬村に用事。白馬は長野で一番好きなところなので、仕事とはいえ白馬に行けるのは実に嬉しい。
用事は順調に済み、帰路途中の小川村でお昼になった。小川村でお昼となれば、向かう先はただ一つ。
「食堂大和」である。比較的大きめの建物のメインスペースは商店となっており、一応営業しているようではあるが活気があるとはお世辞にも言い難い。一方、隅っこで営業しているこの食堂は、小川村の住民、僕のように仕事途中の昼食に立ち寄ったという風情の客などが立ち替わり訪れ、いつ行っても大繁盛とまでは行かないが、店内には活気がある。そしてその活気を生み出しているのが、いつも元気の良い女将さんの接客である。
一年前に来た時よりも少し値上げしたようだが、この食品の値上げラッシュの中で、古い食堂ファンとしては値上げは甘んじて受け入れようではないか。それでも十分安いし。
女将さんにあんかけラーメン(¥670)を注文。
注文を終えて店内を見回すと、相変わらず雰囲気の良い田舎の食堂である。土間に並べられた椅子とテーブルは新しく綺麗になっているのがちょっと残念。レトロ食堂マニアとしてはこれらが古びていてば言うことない。
勝手なことを妄想しているうちに、「お待たせしました」とあんかけラーメンが運ばれてきた。
お盆には艶やかなあんかけラーメンと、手作りの漬物と、胡椒・七味唐辛子・酢が載せられている。
あんかけの下から麺を引っ張り出す。加水少なめの細めの麺は、噛み締めるとパツっと切れ歯応えが良い。
熱々のあんかけの具は豚肉・白菜・キクラゲ・人参。あんは旨味はしっかり感じるものの、塩気は控えめで、もうひと塩ほしい感じであるが、食べ進めるにつれ「まあ、これくらいでもいいか」と納得する加減である。
もしかすると、常連の年配客の体のことを考えて、これくらいの塩加減にしているのかもしれない。店や女将さんの優しい雰囲気からして、そのような推測をしてしまう。手作りの糠漬けはちょうど良い塩加減で、良いアクセントになっていた。
今日も美味しかった。ごちそうさまでした。