【中野市】美里で「レバニラ定食」
親父さんの丁寧な仕事ぶりが伝わってくる魅力的な町中華
2月23日、天皇誕生日にやって来たのは中野市。長野市から20kmほど北上したところだが、やはり明らかに長野市より雪が多い。以前通りかかってその佇まいに心奪われたのがここ、「美里」である。二つのブロックに分かれたような建物、中はどうなっているのか興味を掻き立てられる。店の親父さんは除雪機で駐車場の除雪中であった。
入ってみると正面右手の平家の部分が客席で、左側の2階建部分の下は調理場、上は宴会場かもしれない。お昼ちょっと前の訪問で今日の一番乗りである(多分)。一番乗りはやはり清々しく気持ちが良い。年季が入った店内だが、掃除が行き届いておりこざっぱりとしている。店内の写真を撮りやすいよう一番隅っこに座ったが、ちょうど頭上がテレビである。優しそうな奥さんはもっとテレビを見やすい席をすすめてくれたが、いやいや僕はここがいいんです。
魅力的なメニュー。全て¥1,000以下というお手頃さが嬉しい。奥さんに「ニラレバ定食(¥830)」を注文。
注文後、2組の客がやってきた。一組は祝日なのに仕事の昼休み休憩と思われる作業着姿の若者たち、もう一組は熟年の夫婦である。店内は少し賑やかになった。
5分ほどで運ばれてきたレバニラ定食。シンプルでコンパクトな見た目の定食だが、艶やかなレバニラ炒めが食欲をそそる。しかしそれにしてはレバーの姿が見えない。レバーはほんの僅かしか入っていないのだろうか。ちょっと心配になる。
しかし心配は杞憂であった。もやしとニラの下にちゃんと7切ほどのレバーが隠されていたのだ。なかなかニクい演出である。
レバニラ炒めは油多め、味付け濃いめの町中華の味付けでご飯との相性は抜群。レバーは下処理も丁寧にされ、火の通り具合も誠によろしくプリプリした食感。親父さんの丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。ご飯がこれまた美味い。
いやいい昼飯を頂いた。腹一杯にはならず腹8分目のボリュームだが、食べ終わってみれば腹8分目がちょうど良いのである。再訪を誓って、中野を後にした。