【中野市】レストラン三ツ葉屋で「サービスA定食」

タイムスリップ出来そうな雰囲気抜群の昭和モダンなレストラン

今日訪問したのは、中野駅近くの「レストラン三ツ葉屋」。

この店、かなり年季の入った建物でいつ通りかかっても灯りもついていないので、もうやっていないと思っていた。

しかし先日たまたま前を通りかかったところなんと入り口に「営業中」の看板を発見し、現役であることがわかり改めて訪問したという訳。

駐車場は店の隣の有料駐車場(1時間無料)を利用。外観は信号機の電柱が邪魔で、どの角度からも上手く撮れない。入り口脇に展示してあるサンプルが誇らしげだ。今日もしっかり営業中の看板は出ており、入り口の扉も開いているが、中の電気が付いていない。本当に営業しているのだろうか。

恐る恐る「こんにちは〜」と入っていったら、店のご夫婦が客席で寛いでいた。慌ててテレビをつけてくれる。

暖房は小さな石油ストーブのみで少々寒いが、日が大きな窓から燦燦と差し込んでくる。奥さんに「サービスA定食(¥850)」を注文。

店内を見回すと恐らく昭和40年代の開店当時のままであろう、えらく年季の入ってはいるものの、開店当時はかなりモダンなレストランだったのだろう。2階は宴会場になっているようだが、今では使われていない様子。

ご夫婦は調理のために厨房に入ってしまい、シンとした店内で一人でいると、小学生の男の子とお父さんが入店してきて、僕の目の前のテーブルに座った。「おお、親子でこの店に来るとはチャレンジャーだな」と見ていたのだが、厨房にいるご夫婦は気付かない。父と息子はしばらく不安そうに店内をキョロキョロしていたが、「やっぱり他に行こうか」と小声で目配せし出ていってしまった。残念。ちなみに個人経営の古い店は店の人が耳が遠い場合もあるので、僕は必ず「こんにちは〜」と挨拶する。自分の存在をアピールするのだ。

しばらくして、奥さんが僕の目の前の色褪せたランチョンマットに恭しくナイフとフォークとスプーンをセットしてくれる。おお、これは意外と本格的だぞ。そしてまず出て来たのはコーンスープ。手作りでなかなかの美味しさだ。

次に運ばれてきたメインディッシュの皿には、ハンバーグ、エビフライ、クリームコロッケ。付け合わせに少量のケチャップ味のスパゲティ、くし切りのトマト、千切りキャベツ、オレンジとバナナまで盛り付けられている。そして皿に盛られたライス、小皿の漬物。

店頭のサンプルより若干小さめのハンバーグは焼きたて感こそなかったものの、柔らかくて美味しい。フライ類は揚げたてで、これらもまあ、決して絶品というほどではないがまあまあ美味しい。

でも、このまあまあ美味しい、というのが良かった。だって昭和40年代くらいに人気だった地方都市のレストランで出されていた料理って、実際今食べたとしたら、恐らく「まあまあ美味しいね」といったものではないだろうか。

このほどほどの美味しさも含めて、昭和40年代をしっかり守っている。総合的には大満足であった。ごちそうさまでした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。