【上田市】あかいしで「Aセット(肉うどんとメンチカツ)」

上田市民に愛されてきた柔らかい食感のうどん

3月5日、関東地方で春一番が観測された。長野も暖かい風が強く山が霞んで見える。信州地方も今日が春一番なのではないかと調べてみたが、どうやら信州では春一番が観測された、と発表されることはないらしい。地形的な問題であろうか。長野に来て5回目の春だが、初めて知った。

そんな中やって来たのは上田市。Googleマップで先日偶然見つけた何とも味わいのある店、「あかいし」である。

レトロな佇まいの店先に、真っ赤な高級スポーツカーが停まっていた。こりゃ絵になるな。

内部も年季が入っているが、掃除が行き届き床も輝いている。電球色の落ち着いた照明と相まって、何とも居心地の良い店内である。店の奥にある3人ほどが座れるカウンターに案内された。

メニューはうどん・そばが中心で、それを軸としたご飯とのセットもある。いつも丼一つの潔いメニューを注文するような男になりたいと思うのだが、いざとなるとあれもこれも食べられるセットメニュー系を頼んでしまう。こういうのを選ぶのは浮気性のある男だと何かで読んだことがあるが、決してそんなことはない…。

セットメニューの冒頭のAセット(¥740、一人分の麺、日替わりおかず、小ごはん、小鉢、香の物付)を注文。麺類はもりそば、ざるうどん、たぬき、月見、肉かけのそばもしくはうどんから選べる。肉うどんを選択。日替わりおかず、というのに期待感が否応なく高まる。

来た来た。おかずはコロッケかな、それともメンチカツかな?

まずはうどんから。うどんを箸で引き上げてみると薄い茶褐色である。噛み締めてみると歯応えは柔らかめだが、モチッとした食感がある。汁は薄色で甘め。そこに豚肉の旨味が染み出している。外食のうどんといえば歯ごたえ強め、出汁の風味強めの讃岐系が主流の中で、東日本育ちの僕にとっては懐かしい味わいのうどんである。これはこれで美味い。

おかずはメンチカツであった。優しい味のうどんだけだとご飯の相手にはちょっと物足りないが、メンチカツがそこをうまく取り持ってくれる。

客が入れ替わり立ち替わり訪れ、なかなかの繁盛店のようである。

気取らずふらっと訪れて、優しい味のうどんが食べられる居心地の良い店。最高じゃないか。

すっかり満足して、埃っぽい風の吹く上田を後にした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。