御食事処栄で「かつ煮定食」
秋の入り口は急に寒くなって参ったが、ここ最近気持ちの良い天気の日が続いており大変嬉しい。
日曜日の朝、ぼっち部活のジョギング15kmを走り終えて、体が水分と塩分とカロリーを欲している。
天気も良いのでドライブがてら、上田の先の方、塩川という所にある「御食事処 栄」にやってきた。
到着したのが12時半過ぎ、一番混む位時間と思われ駐車場はほぼ満車であったが、ラッキーなことに一台分空いていた。車を止めいざ店内へ。
なかなか大きな店だ。入ってすぐは土間となっており、右手に4席のカウンター、左手にはテーブル席、そして奥は通路を挟んで右が厨房、左が広い座敷となっている。タイミング良く、カウンターには先客が一人だけですんなり座る事が出来た。
面白いのが、ウィルス対策であろうが左側のテーブル席が全部一方向を向いて座る様に配置されていて、学校の教室の様だ。上田の飲食店は夏の終わりにクラスターが出たこともあってか、長野市内に比べて対策のレベルが高い様に思う。
ホールでは若い男子が二人、アルバイトだろうか、一人は髪を赤く染めているがテキパキ一所懸命働いている姿が好ましい。
こちらは肉うどんが名物らしいが、もうちょっとがっつり食べたかったので「かつ煮」(税込¥700)を定食(¥税込200)にして赤髪の兄ちゃんにオーダー。
僕の後にも次々と客が入ってくる。兄ちゃんたちはちょっとしたパニック状態である。厨房の中からは店主らしい声が聞こえ、彼らに指示を飛ばしている。声だけで姿は見えないが、怒ったら怖そうな声の持ち主である。
10分強で赤髪の兄ちゃんに運ばれてかつ煮定食が到着。
かつ煮というと大抵はひらべったい小鍋で提供されることが多いのだが、この様な盛り付けは珍しい。普通のとんかつを盛り付けるのと同じ皿、同じ付け合わせだと思われる。
とんかつはしっかりした厚みがあるが程よく柔らかく、脂身のつき具合もこれまたちょうど良い。肉の旨味もしっかりある。
味付けはしょっぱさも甘さも濃いめだが、疲れた体にはちょうど良い。気前よく大盛りに盛られたご飯が進む味である。客層を見ても、上品な味付けよりこれくらいの濃さが人気の所以かと思われる。出汁を吸ったキャベツがこれまたなかなか美味い。
小鉢のもやしの和物と、初めて見るキュウリの漬物も美味かった。
満腹で会計しようとしたら、厨房の料理出し入れ口の隣にちゃんと「会計場」があり、会計専門のおばちゃんが鎮座していた。恭しく1000円札を出す。
いや〜満足、こんな店がもうちょっと近くにあればしょっちゅう来たくなる。平日は日替わりランチもやっているみたいだし。ドライブがてら、次は肉うどんを食べに来よう。
ちなみに、上田市内には上田駅近くにもう一軒「栄食堂」という店がある。こちらも事前リサーチによると期待出来そうなので、近々訪問予定である。