【千曲市】玉ひでで「タンメン」と「餃子」
「役場の近くに良食堂あり」この法則は鉄板
「役場の近くに良食堂あり」。これはどんな小さな自治体であっても、大体当てはまる興味深い法則だ。
旧戸倉町役場(現在は千曲市戸倉支所)のすぐ近くで見つけた「玉ひで」という食堂。なんせネット上にもほとんど情報がなく、今でもやっているかさえわからない。しかし8月の暑い土曜日の昼、訪れてみるとちゃんと暖簾がかかっている。
思い切って入ってみる。先客はなし。和食処といった趣の店内は年季が入っているが小綺麗に保たれている。実直そうな年配のご主人が一人で切り盛りしているようだ。
これまた年季の入った手書きのーメニューの価格がどれも驚くほど安い。しばらく値上げはされていないようだ。「タンメン(¥500)」と「餃子(¥300)」をご主人に注文。
店内の写真撮影の許しはご主人に得られたものの、黙々と調理をするご主人に話しかけていいものか、話嫌いかもと迷っていると、テレビの大谷選手のホームランのニュースを見て、「やりましたね」と一言、ご主人から話しかけてくれた。
程なくして注文した料理が届く。タンメンは野菜を炒めずに煮たあっさりヘルシータイプ。肉は入っていないが、スープの旨みはしっかりしており、ちゃんと普通に美味しい。
皮厚めの餃子は多めの油でカリッと揚げ焼き的に仕上げられ、あっさりしたタンメンの相手としては申し分ない。添えられたナスの味噌炒め煮の小鉢が嬉しい。
こちらからもご主人に話しかけてみた。店の開店は昭和55年であること、来週の上田の花火大会に入ってみようかと考えているが、あまりにも暑いからどうしようかと考えていること、タンメンを啜りながらそんな他愛のない会話を交わすのも楽しい。これぞノスタルジック食堂の醍醐味ではないだろうか。
¥800で大満足、今回も法則は証明された。ごちそうさまでした。