【上田市】上野食堂で「うどんセット」

もしかして…幻の駅前食堂に念願の訪問

7月下旬の土曜日、お昼にやって来たのは、上田市上田インターすぐ近くの「上野食堂」。

僕はここの食堂には単なるレトロ食堂という以外の理由で強い興味を持っていた。

というのも、この食堂のすぐ横に50年以上前に廃線となった旧上田交通真田傍陽線の「樋之沢(ひのさわ)駅」があったのだ。現在は田んぼと住宅が半々くらいの実にのどかな場所だが、鉄道が走っていた当時は結構な乗降客がある駅だったらしい。

この先の旧北本原駅前の「駅前食堂」は鉄道現役当時から今でもやっている食堂として有名だが、もしかしたらこの上野食堂も知られざる駅前食堂の生き残りではないかと考えたのだ。

はやる心を抑えて訪問。2階建ての重厚な日本家屋の立派な店構えだ。客席は一部改装されたようで、カウンター側は喫茶店のようなモダンな設えとなっている。

仕事途中の昼食休憩のお兄さんが先客。店は初老のご夫婦で切り盛りされている。肉うどんにご飯とカレーがつくという「うどんセット(¥800)」を奥さんに注文。

さすが上田、肉うどんの肉は馬肉である。手打ちらしきうどんは柔らかい歯応えの中心にしっかりした歯応えを感じ、小麦の香りもしっかり感じられとても美味しい。カレーはレトルトを予想したが、ちゃんと手作り(ルーは既製品)で、大きな豚肉や野菜はゴロゴロ入っているのが嬉しい。ご飯の量が多めでお腹いっぱいになった。

お会計の時に奥さんに「美味しかったです」と声をかけたら、僕の声が聞き取りづらかったのか「薄かった?」と聞き返されてしまった。「いやいや美味しかったです」と言い返したら笑ってくれたので、店の歴史を聞いたら開店してからおよそ50年、開店は鉄道の廃止直後だったらしい。残念ながら現役の駅前食堂として営業した時期はなかったとのことだった。

いすれにせよ謎が解けてスッキリした。美味しかったです。ごちそうさまでした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。