【長野市】萬宝で「もつ煮定食」
長野は非常事態宣言が解除された。まだ県境を超えての移動は自粛が求められているし、日常生活においても他人との距離とか、いろいろと気をつける必要はあるが、とりあえず昼飯を食べに出かけることができるようになったのが嬉しい。
外出自粛期間中、あれこれ情報検索していた中で是非行きたいと思っていたのが屋島橋近くの「萬宝」。
ここ、屋島橋の道路からちょっと入ったところにあって、何度も見かけてはいたのだが、看板は壊れているし、木はずいぶん伸びているしてっきりもうやっていないと思っていたのだった(ごめんなさい)。
でも実はちゃんと営業しているようだ。土曜日の昼、ジョギングを終えて腹ペコで店に突撃してみた。
う〜む、建物全体から発せられる商売っけの無さ。車も一台しか止まっていないし、店の中も暗い。でも「営業中」の札は出ている。思い切って入ってみた。
「いらっしゃい」と控えめなテンションで迎えてくれたのはまだ若い夫婦。
店内が薄暗い。客席の照明は半分しか点いておらず、厨房に至っては全く点いていない。電気代の節約のためか。エコといえば確かにエコだけど。
先客は1組。ビールを飲みながらくつろいでいる。常連客のようだ。
カウンターに座り、お勧めの「モツ煮定食」を注文。
暗い厨房で、静かに調理している。
7〜8分ほどで到着。
シンプルな定食だ。乗せられたアルマイト製のお盆が、昔の給食を思い出させる。
早速モツ煮を頬張る。
美味い!
濃いめの味噌味で長時間煮込まれたと思われる豚モツはしっとりと柔らかく、しかし柔らかいだけではなくモツのクニクニとした食感もしっかり残っている。
モツ以外には細切りのコンニャクとタマネギが少量入っている。
濃いめに味付けされたモツ煮がご飯によく合い、大盛りのツヤツヤのご飯もあっという間に平らげてしまう。これは働く男の為の飯だ。
それにしても味付けが絶妙だ。結構なボリュームだが、途中で飽きることもなく、食べ終わった後もたれることもない。
僕が店に入ったとき、先客は1組だったが、僕の後に一人の客が立て続けに3人ほど入ってきた。やはり多くのファンがいる店のようだ。「野菜炒めと半ラーメン」と、メニューにない注文をしている客もいた。
奥さんの少しはにかんだような「ありがとうございました」を背に、次回はカツ丼半ラーメンにチャレンジしようと誓うのだった。