【松本市】さくら食堂で「サービスランチ(チキンカツ定食)」
今日やって来たのは長野市から直線距離でおよそ50km離れた松本市。高速道路を使えば1時間程度だが、「安くて美味い店巡り」にわざわざ高速道路を使うようなブルジョアでもない。トコトコ一般道で1時間半かけてやってきた。松本市の中心部から北東寄り、信州大学松本キャンパスや松本第一高校が近い学生街にある「さくら食堂」である。
場所が恐ろしく分かりづらい。狭い旧街道からさらに住宅や学生向けのアパートが立ち並ぶエリアへ入っていく激狭の道の先にある。ナビの案内に従って入ってきたが、こんなところに食堂なんかあるわけないだろう、と思った矢先に突然現れる。しかも既に車で一杯で相当な人気ぶりだ。
土曜日のお昼ちょうどくらいの訪問であったが、広めの店内はすでにほぼ満席。学生街の真ん中にある食堂ながら、学生の他にも家族づれや大人の客も多い。入り口横の6人掛けテーブルがひとつだけ空いていたのでここに座る。ビニール張りのソファはかなり年季が入っている。ずらりと並んだ漫画が壮観。
学生街の食堂らしく、いずれのメニューも実に安い。しかも週末なのにサービスランチまであるのが嬉しい。今日のサービス品、チキンカツ定食(¥650)を学生アルバイトのお兄ちゃんに注文した。
5分ほどで到着。なかなかワイルドな盛り付けだ。汁物がうどんである。
さらに、チキンカツの下には焼きそばまで。学生街の食堂ならではの炭水化物攻勢である。
チキンカツは厚みがあり、箸で持ち上げるとずっしりとした重みを感じる。揚げ具合が絶妙で、衣はサクッと、胸肉はしっとりと柔らかく、脂っぽさなど全く感じない。これは美味い。いくらでも食べられそうだ。
うどんは柔らかく、しかもぬるい。個人的には普通の味噌汁の方が嬉しいが、これも若者に腹一杯食べてもらいたいという店主の心意気であろう。
前回はやはり腹8分目がちょうど良い、などと書いたが、結局今回も腹一杯になってしまった。「若者に腹一杯食べてもらいたい」という店主の心意気、中年の僕にもしっかり届きましたよ。