【松本市】谷椿で「牛めし」

松本駅裏で長時間煮込まれた飴色に輝く絶品牛めしを頂く

8月下旬の土曜日。今日は長野から電車に揺られて松本までやってきた。別に松本に何か用事がある訳ではない。たまに目的もなく列車に飛び乗って、その揺れ、振動、流れる車窓に身を任せるのが僕の楽しみなのだ。松本に到着したのがお昼ちょっと前。天気はあいにくの雨であるが、とりあえず腹ごしらえをしよう。行く先は予め決めてある。松本駅のアルプス口(メインの出入口とは反対側)から歩いて2分のところにある「谷椿」である。この店、昼間は牛飯とラーメン、日替わりランチを提供しているが、夜になるとホルモン焼きが評判の店に変身するのだ。

引き戸を開けると、狭い店内にはすでに二人の男性客が黙々を食事をしている。僕の直後にもさらに一人の男性客が訪れる。着席と同時に手慣れた感じでおばちゃんに注文を伝えており、常連客のようだ。

カウンターに腰掛け、おばちゃんにこれまた予めリサーチ済みのこの店の名物「牛めし(¥500)」を注文。折角電車で来たのだから、ビールも頼もうと思ったのだが、周りが(恐らく)常連客ばかりの中、初見の僕一人がビールなど頼んで良いものだろうかなどと迷っているうちにタイミングを逸してしまった。こういうところ、気が小さくて我ながら嫌になる。

牛めしは大きい鍋で煮込んであるのをご飯の上に乗せるだけだから極めて早く提供される。

艶やかな飴色で、見るからに長時間煮込まれた様子の牛肉と玉ねぎ。味噌汁に白菜の浅漬け。

牛肉はスジ・ハラミ・バラの部位がランダムに載せられており、食感も脂の付き具合もバラエティに富んでいる。元々は固そうな塊も噛むとほろほろと崩れる。味付けは見た目通り。ちょっと濃いめ甘めながら、しつこさはなくこれが実に美味い。甘くなってきた口の中を熱い味噌汁とさっぱりとした白菜漬けがリフレッシュしてくれる。

量は少なめなのでじっくり味わって食べていたが、皆さん自分の丼をさっさと掻っ込んで、さっと帰っていく。駅前ということもあり、昼間はそのような使い方をされる食堂なのだろう。次は夜に来てホルモンとビールを心おきなく楽しんでやろうと誓いつつ、店を後にした、

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。