【大町市】ハングリーボックスユキで「ハンバーグ&ピラフ」
昭和レトロなアーケードにある繁盛洋食店で頂く懐かしい美味しさのハンバーグ
大町市。かつては千国街道の宿場町として栄え、昭和時代は黒部立山アルペンルートの長野側玄関口として多くの登山者で賑わった街である。
駅前通り沿いには数百メートルに及ぶ立派な屋根付きの商店街があるが、今は歩く人の姿もまばらで、多くの店はシャッターを下ろしている。その商店街を歩くこと数百メートル、そこに突如姿を現すアーケード街が、
「大町名店街」である。夜営業の店が主の、歴史を感じるアーケードであるが決して陰気臭い雰囲気ではなく、実に明るくあっけらかんとしている。今回目指してきた店はこのアーケードの中にある、
「ハングリーボックス ユキ」である。古臭さは全く感じないが、こう見えて昭和47年創業の老舗である。
美しい食品サンプル。決して色褪せたり埃を被ったりはしていない。ちゃんと現役で訪れた客の食欲を喚起する役割を担っている。
店内は数卓のテーブルと3席のカウンターとコンパクトである。カウンターに座る。他に客がいたので店内の撮影は遠慮したが、昭和っぽくありながら隅々まで掃除が行き届いており、落ち着いた照明が居心地良い。
いつも単品よりもセットメニューの方に目が行ってしまう。欲張りというか、優柔不断なのである。迷った末ハンバーグ&ピラフセットを注文した。
僕の後にも若い家族や年上の家族が次々と来店して来る。地元の人気店であることは間違いないようだ。
10分弱で到着。この皿と盛り付けがまた雰囲気を出している。
ハンバーグは肉の粒感が感じられる、プリッとした食感。ハンバーグの食感を表現するのにプリッとはおかしいかもしれないが、実際にプリッとして、肉の旨味が十分に味わえる。サラリとしたデミグラスソースとの相性が実に良い。
ピラフはピラフというより海老入り洋風炒めご飯である。サンプルよりもエビのサイズは小さかったが、数においてはサンプルに偽りなしでたくさん入っており、こちらもいかにも昭和の洋食屋の味である。
いや〜とても美味しかった。懐かしい雰囲気、懐かしい味ながら決して色褪せず、今でも十分魅力的だし、若い人にはかえって新鮮に映るのではないだろうか。このアーケードと共に、いつまでも現役で輝き続けて欲しい。