【中野市】社員食堂で「Cセット(唐揚げ・つけ麺・ご飯)」

古い工業団地の片隅で営業するみんなのオアシス的食堂

2年ぶりの訪問となる中野市の「社員食堂」。

社員食堂とは言ってもどこかの企業の敷地内にある社員食堂ではない。新井工業団地という小さな工業団地の一角にある食堂の名前が「社員食堂」なのだ。団地内の企業の従業員にとっては貴重なオアシス的存在である。もちろん、部外者の利用も可能だ。また21年前に廃線となった長野電鉄木島線の中野北駅の駅前食堂でもあった。

お店は笑顔がチャーミングなおばちゃんが一人で切り盛りしているが、昨年からしばらくお休みしていた様子。念の為に行く前に電話したら、「お昼だけだけどやってますよ〜どうぞ」と元気のいい声が聞こえ、安心して車を走らせる。

店内は社員食堂というか、社員向け居酒屋と言った渋い趣。仕事中の昼ごはんといった風情の3人の男性に混じって、カウンターで一人一升瓶を傾けるおじさんの姿も見られる。カウンターの端っこに座り、Cセット(唐揚げ・つけ麺・ご飯で¥950)を注文。

この店の“つけ麺“とは如何なるものだろうか。期待に胸が膨らむ。

おばちゃんは手際良く料理を作り、カウンターにCセットが置かれた。つけ麺と言っても今の主流のゴツい麺をブシの効いた濃厚なつけ汁に漬けるやつではなく、ざる中華的な方の冷やしつけ麺。なるほど、これは納得。

つけ麺のつけ汁はマイルドな酸味で、そこにゴマの香ばしさが加わり、添えられたカラシが良いアクセント。そこにキリリと冷やされた中華麺をつけてチュルルと啜る。とても美味しいが、何せ麺の量が多い。少なく見積もっても1玉半分はある。ここに唐揚げと茶碗にしっかり盛られたご飯だからボリュームは相当なものだ。腹ペコで押し寄せる工業団地の従業員基準なんだろうなあ。しかし僕の前に同じセットが到着した男性は、「こんなに食べられないからご飯いらない」とお母さんにご飯を返していた。

手作りの唐揚げは柔らかくあっさりした味付けでいくらでもいけそうだ。デザートのパイナップルまで添えられており、お腹いっぱい大満足。ごちそうさまでした。

これからも無理せず工業団地の皆さんに愛される食堂を続けて下さい。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。