【長野市】秋山食堂で「焼き魚とネギトロ定食」
雨の勤労感謝の日。昼飯は久々の秋山食堂。
店内に入ると接客係として新たにお姉さんが入っていて、店がパッと明るく華やかになった。心なしか、マスターも少し若返ったように見える。無理もない。一緒にお店を切り盛りしていた弟さんが亡くなってから、ずっとマスターのワンオペだったのだ。お姉さんが入ってくれたおかげで、マスターの相当な負担軽減になったことは間違いない。
いつもの狭いカウンター席に座り、壁にぐるりと貼られているメニューをぐるりと眺める。ここに来ると何を食べようか優柔不断の僕はいつも悩んでしまう。
悩みに悩んでほとほと疲れ果て、最後にはもう帰りたくなってしまうようなどうしようもない男なのだが、「注文決まったら声掛けてくださいね」と明るく言ってくれたお姉さんの手前そんな訳にもいかない。
そんな時自分をいつも救ってくれるのがホワイトボードに書かれた期間限定メニューである。今日は「焼き魚とネギトロ定食(¥880)」。これに決めた!秋山食堂で魚メニューを頼むのは初めてだ。しかも焼き魚とネギトロという組み合わせ、一体何の焼き魚であろうか。興味は尽きない。
カウンターから厨房のマスターの仕事を拝見していると、なんと焼き魚に添えるねずみ大根をおろし金でおろすところから始めている。確かに大根おろしはおろしたてが最高なのは間違いないが、そこまでやってくれるとは。一方、ネギトロはスーパーで買ってきた出来合いのパックをそのまま皿に盛り付け、ネギの輪切りを乗っけているだけの様子である。ポイントはしっかり抑え、手を抜いても差し支えのない部分はしっかり抜く。これもマスターの「焼き魚だけじゃちょっと物足りないでしょう、出来合いだけどネギトロも美味しいからこれもどうぞ」という気持ちが伝わってくる。有り難く頂こうではないか。
焼き魚は脂が程よく乗ったサバと鮭。パリッと程よく焼かれている。ネギトロがちょうど良い箸休めとなる。お姉さんがよそってくれたご飯の盛りがなかなか気前が良い。マスターよりも大盛りである。これは嬉しい。そして、秋山食堂の定食名物の納豆とワカメスープ。
今日もいつも通り美味しかった。お姉さんが入ってくれたことでマスターの負担が減って一安心。このお姉さん、秋山食堂のインスタを作り発信もしている。まさか秋山食堂がインスタで発信する日が来るとは思わなかった。
二人でどうか1日も長いこと元気で店を続けて下さい。ごちそうさまでした。