【千曲市】王龍で「おまかせセット」

歴史ある神社の横でひっそりと営業する激安町中華

2月も中旬になると、寒いことは寒いのだが、空気がなんとなく湿っぽく柔らかくなってきて、春はもうすぐということを実感する。ジョギングに出かけるのも大分楽になってきて嬉しい。

日曜日、15kmのジョギングを終え、腹ペコでやってきたのはここ。

武水分神社横の「王龍」である。暖簾がないので相変わらずやっているのかやっていないのかパッと見ではよくわからない。電気がついているのでやっているのだろうと、車を停めて店の引き戸を開けようとしたが開かない。むむまだ開店前かな、でももうお昼回っているし、と混乱しながら、改めてもう一度力を入れて引いてみると開いた。単に引き戸の立て付けが悪くなっているのであった。

僕が一番乗りのようだ。ここの名物は¥330の「もやしとろみそば」である。¥330ながら、ボリュームも十分で何より美味い。これで¥330は相当原価率が高いのではないかと心配になる。以前、地元のテレビ局が取材に行った時、ご主人が「今まで何度も値上げを考えたけど、いつもそのタイミングでテレビ局の取材が来て値上げ出来なくなっちゃった」と言っていた。

いつももやしとろみそばでは申し訳ないので、今日は少しでも原価率の低そうなものをと言うことで選んだのが、

「おまかせセット(¥880)」である。「好き嫌いのない人におすすめ」との文言が、否応なしにミステリーな期待を高める。好き嫌いはないが、何か見たこともないような珍しいものが出てくるのだろうか。

来た来た、うほっ、これはすごいボリュームだ。

おかずが2皿、酢豚ともう一つはどうやらカキフライともう一つの細長いのは何だろう。ミステリー感が高まる。

とりあえずまずは酢豚。豚肉がゴロゴロ、タマネギ、人参、ピーマンもちゃんと入った本格的な酢豚だ。僕の好きなパイナップルが入っていないのが若干残念ではある。味付けもご飯との相性バッチリ。だけど親父さん、少し片栗粉入れすぎたんじゃない!?

フライの方の皿はカキフライ3粒と、謎のスティックフライも3本。スティックの方は最初はエビかなと思ったが、食べてみると豚肉であった。どちらもしっかり目に揚げられている。カキフライは大好きだから嬉しい。しかしどちらか一皿でも立派な定食になるボリュームだ。これが2皿だから、当然腹一杯になる。

結局、こちらも原価率はかなり高めと思われる。食品の値上げラッシュの昨今、どうか無理しない範囲で僕らの腹を安く満たして欲しいと願いつつ、店を後にした。

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Tanoyatsu

単身赴任で長野に来て4年目の40代半ば男子。休日の趣味は水泳、ジョギング。ハラペコを満たしてくれる安くて美味くて大盛りの店を探すのが楽しみ。