【安曇野市】常念旅館で「ラーメン定食」
食事だけでも温かくもてなしてくれる旅館のラーメン定食
10月下旬の土曜日。ドライブでやってきたのは、安曇野市豊科にある「常念旅館」。別に泊まりに来た訳ではない。基本は旅館なのだが、食事だけでも可能と聞いてやって来たのである。
お昼ちょっと前の到着。かなりの年季の入った建物・看板。客席スペースは結構広い。土間にはテーブルが5卓、奥の小上がりには座卓が2卓。すでに2組の先客がいた。いずれも作業着姿で、仕事の途中の昼飯といった風情である。地元の人が仕事中に寄る店というのは間違いなく良店だ。
優しそうな女将さんがボードを指差して今日の日替わりメニューの説明をしてくれる。メニューの文字が学校の先生の板書のごとく、とても綺麗だ。
本日のランチは「ラーメンランチ(¥550)」と「ラーメン定食(¥650)」だと。違いを聞いたら定食の方には小鉢のおかずがつくらしい。定食の方を注文した。
すぐに運ばれてきたラーメン定食は値段の割に豪華である。ラーメンは若干細めの麺、豚鶏にほんわかと魚の風味の正統派昭和の食堂のラーメン。こりゃ美味い。
2品のおかずはいずれも手作り。手羽元と大根を甘辛く煮たのと、ポテトサラダ。おかずも、新米のご飯もめっぽう美味い。僕の後にも2組客が来て、なかなかの人気ぶりである。この値段でこの内容じゃ人気も納得だ。
すっかりお腹はいっぱい、家庭的な味と女将さんの接客で単身赴任で荒んだ心も満たされた。機会があれば泊まって酒と一緒にここの夕食も食べてみたいなあ。ごちそうさまでした。