【小諸市】あすなろで味噌野菜ラーメン

腹ペコの男達が集う住宅街にひっそり佇む人気食堂

今日の昼ご飯にやってきたのは小諸市の「あすなろ」。

国道18号から少し山の方に入った静かな住宅街の中にあるのだが、この店、看板もなければ名入りの暖簾もない、いや、正確に言うと敷地の入り口にある看板はかろうじて枠だけ残っているが、化粧板は割れて久しい様子。よほど注意していないと通り過ぎてしまうような店なのだが、それでも次から次へと客がやってくる。客の大半は仕事の昼休みに寄ったという風情のガタイのいい系の男性客。こういう店は期待出来る。

店内はテーブル席3つに小上がりの座卓が3つ。カウンターはないので、僕のような一人客でもテーブルを一つ独占してしまうことになる。

店は初老のご夫婦で切り盛りされているようだ。

メニューを開く。とにかくどれも安い。1,000円を超えるのはロースカツ定食の大（¥1,000）とヒレカツ定食の大（¥1,300）だけだ。これは迷っちゃうなあ。

迷った挙句、おばちゃんに「味噌野菜ラーメン（¥600）」を注文。

店内の壁紙がなんとも時代を感じさせる。ラーメンを待っている間にも次々と客が訪れ、あっという間に店内は満席となり、家族連れで来たお客さんは諦めて帰ってしまった。残念そうに帰る家族連れの後ろ姿を見て、一人でテーブルを独占している僕はいたたまれない気持ちになる。

程なくして運ばれてきた味噌野菜ラーメンは、シャキッと炒められたモヤシ・キャベツ・ニラ・豚コマ肉などが載せられており、町中華特有の、強火で炙られた油の香ばしい香りを纏っている。味噌スープは豚ガラベースでコク深く、少し塩気強め。そこにモチっとした歯応え良好の中太ストレート麺。これらのバランスがとても良く、実に美味しい。